セミアコ・エレアコ


こんにちは、学生講師の東京大2年生(学部未定 泣)、須藤です。

前回はギターの種類についてのお話を書きましたが、今回は、前回最後に触れたセミアコ、エレアコについて書きたいと思います。

前回の復習ですが、ギターにはエレキ(エレクトリックギター)とアコギ(アコースティックギター)があって、アンプを利用して音を増幅させるのがエレキでしたね。一方、ボディを共鳴箱にして、ギターのみで音量を増幅させるのがアコギでした。
さて、ここで問題です。
☜ Gibson ES-175
これはアコギでしょうか、エレキでしょうか。
正解は、アコギとも言えるし、エレキとも言えます!エレキとアコギの両方を兼ね備えているんですね。こういうギターを、「セミアコ(セミアコースティックギター)」と言います(日本独自のフルアコという呼び方もありますが、その分類については後述します)。
アレッ、この形どこかで見たことあるぞ…!
そう思ったあなた、正解!
前回の記事で触れた、アーチトップ型アコギに似ていますね!?
実はエレキの発祥は、アーチトップ型アコギにピックアップを取り付けたことなのです!これは、音楽の大衆化の歴史と密接に関係しています。

1940年代以前の音楽で使用されていたギターはアコースティックギターで、この音をマイクで拾いスピーカーで流す拡声をし、多くの聴衆の耳に届くようにしていました。1940年代に入ると、さらに大きな会場で演奏されるようになり、アコースティックギターの弦振動をピックアップという装置で電気的に拾い、アンプを通して拡声するようになりました。このときピックアップを付けられたギターの多くがアーチトップ型アコギだったのです。

ギターにピックアップを取り付けて拡声するようになると、ギター自体に共鳴させる空洞があってもなくても、電気的に信号が拾えて拡声できるようになるため、空洞が必要なくなりました。そうして誕生したのがソリッドエレキギターです!
前回の記事に画像を載せた、ギターの定番である Stratocaster(☜)等が登場してきます。

長くなってきたので続きはまた次回書きます、
乞うご期待!
須藤巴那