ホラー映画


初めまして!学生講師大学1年の岩澤です。
突然ですが皆さんはホラー映画はお好きでしょうか?僕は嫌いです、怖いので。そんな僕も出来心から、大学でホラー映画を真剣に考察する授業を取ってみました。毎回授業でホラー映画を見た後に、その恐怖の原因や西洋と日本での恐怖の感じ方について考察します。見る映画は有名なものばかり…正直怖いです…。
ちなみに日本では恐怖というものは「水」というものが1つのキーワードになっていて、西洋では「血」というものが鍵になってくるそうです。トイレの花子さんもそういったことが関係してるとか。はじめは彼らが出てくるたびにいちいちびっくりして帰りたくなっていましたが、最近では水のあるところでは、ここで出てくるだろうなと予想ができるようになりました。しかしわかっていても怖いものは怖いですね…
その授業の中でも僕が1番感心したことは、彼らが理由をもってその姿になっているということです。昔イギリスで行われた「囲い込み」という、土地を整理統合した政策があります。これで多くの農民たちが土地を追い出され自分の農地を失いました。ホラー映画は政治的、経済的な動きと深く関連があるそうです。囲い込みのせいで大事にしてきた土地を失った農民たちの怒りや苦悩と、その土地で殺され、そこに住み着いた幽霊たちの執念…どこか似ている気がしませんか?彼らはただ恐怖を与えるためだけでなく世の中の動きを反映して作られたように考えられます。
このようにホラー映画をただ怖いものとしてみるのではなく「なぜホラー映画ができたか」「なぜ我々は怖いと感じるのか」という視点から見てみるのはとても興味深いです。それはもちろんホラー映画に限ったことではありません。なぜ勉強するのかという問いはよく耳にするものではありますが、日常のほんの些細なことも、なぜ?と考えてみると面白いです。簡単に答えは出ないと思いますが、自分なりの意見を持って物事を論理的に考えることができるようになるはずです。是非一緒に試してみましょう!!